「今日のサラダ すごくいいね。」
いつだったか。
父に言われたそんな言葉がうれしくて。
それ以来、サラダはひと工夫くわえて
「食べるひとが少しハッピーになるサラダ」
をつくることを心掛けています。
ひと工夫といっても
むずかしい調理をしたり めずらしい野菜をつかうわけではなく
お馴染みの野菜をいつもと違う盛り付け方にしてみたり
いつもと違う器をつかったり
手のかからない ほんのきもちの工夫です。
そもそもサラダって なんだろう
サラダにはレタス、トマト、きゅうりが必要だなんて
いったい誰が決めたんだろう。
サラダはボール状の器に盛り付けましょうなんて
いつからスタンダードになったんだろう。
サラダにそんな決まりごとはないはずのに
食事の支度をするとき
私たちは頭の中にある「サラダ」のイメージに縛られてしまう。
スーパーに並ぶ いろとりどりの旬のお野菜を買って
スライスしたり みじん切りにしたり。
オリーブオイルであえたり 炒めたり。
サラダはもっと 自由でいいと思う。
器を変えるだけで いつものサラダが生まれ変わる
ミラノサローネにも出品された有田焼のニューフェイス
つくり慣れたいつものサラダも 器一枚変えるだけでとても新鮮になります。
私のお気に入りは、有田焼の新しいブランド”UTSUÀ”のプレート。
光沢を抑えたマットな質感のこの器には
何を盛り付けても洗練された大人の顔立ちに。
オランダ人デザイナーとのコラボレーションによって生まれ 有田焼ながらイタリアンやフレンチにもよくあうデザインです。
サイズは3通り。一枚でどんなサラダもよそ行きに顔に。
14センチ、20センチ、26センチと大中小のサイズが揃っているため
野菜の種類や人数によって使い分けることができます。
それでは”UTSUÀ”に盛り付けるサラダのアイディアをすこしご紹介します。
つい冷蔵庫に余ってしまう人参。レンチンで簡単キャロットラペ。
冷蔵庫に全然野菜がない!そんなときでも大丈夫。
一番小さな14センチ幅のプレートは 単色の野菜をひきたてます。
何かと冷蔵庫に余りがちな人参を細切りにして、レンジでチン。
オリーブオイルで炒めて軽く塩胡椒で調味すれば
あっという間にキャロットラペの出来上がりです。
スライスするだけ。マッシュルームの香り際立つ贅沢なサラダ。
サラダにはグリーンがなきゃいけない?
そんな決まりごとはありません。
マッシュルームをスライスして、オリーブオイルをひとまわし。
かるく塩胡椒すれば、贅沢なマッシュルームサラダができあがり。
香り高い生のマッシュルームはワインのお供にもぴったりです。
食欲そそる前菜に。夏を感じる桃とモッツァレラチーズ。
夏のご馳走、桃。
カプレーゼのように
桃とモッツァレラチーズにオリーブオイルをひとまわし。
リッチな前菜のできあがりです。
ひんやりと冷えた桃は食欲をかきたてるでしょう。
普段づかいの食材なのに なんだか新鮮。
アスパラ × ポーチドエッグでワンランクアップのひと皿に。
「アスパラにはマヨネーズ」が定番ですが
半熟とろとろのポーチドエッグと一緒に頂くアスパラも格別。
26センチ幅の大きなプレートで
余白を大胆に使えば、まるでメインディッシュのような華やかさ。
いつもの食材でいい。
少しの工夫で 思わず笑みがこぼれるサラダを。
ほんの少しの工夫で
大切なひとの笑顔が見れるなら
今日も上機嫌で ハッピーサラダ!
<掲載商品>
UTSUÁ / プレート 小 Matt White
UTSUÁ / プレート 中 Matt White
UTSUÁ / プレート 大 Matt White
ライター:菅原 彩